《江戸買物独案内》(読み)えどかいものひとりあんない

世界大百科事典(旧版)内の《江戸買物独案内》の言及

【買物独案内】より

…単なる商人仲間名鑑とは異なり,薬品などの広告文や飲食店なども含み,店名広告の情報的価値を認識して作られている。1820年(文政3)刊《商人買物独案内》(大坂),24年刊《江戸買物独案内》などが代表例。形態は横本が多い。…

【カタログ】より

…カタログは1470年代にヨーロッパで本のリストとして登場し,アメリカでは19世紀末から,シアーズ・ローバック社に代表される,カタログで直接に多数広範な顧客から受注を得るカタログ商法が発達した。日本では1780年(安永9)に江戸で出された《自遊従座為(じゆうじざい)》が最も古いが,約2400戸の商家が収録された1824年(文政7)の《江戸買物独案内(ひとりあんない)》(買物独案内)も案内カタログとして逸品である。今日,印刷物としてのカタログは,きわめてさまざまな形態で大量にはんらんしているが,その総量はとらえがたい。…

【仕出屋】より

…会席料理などのフルコース,ないしはそのなかの数品を供するのが本来で,そばやすしの出前とはニュアンスを異にする。《江戸買物独案内(えどかいものひとりあんない)》(1824)を見ると,高級料亭の大半が仕出しを行っている。山谷(さんや)の八百善は江戸第一と称された店だが,一時は仕出専業であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」