《玉燭宝典》(読み)ぎょくしょくほうてん

世界大百科事典(旧版)内の《玉燭宝典》の言及

【年中行事】より

…ただこれらの篇は,いずれも国家が独自の暦書を制定し,民衆に対して自然の運行に応じて行うべき命令を告げ知らせるという形をとり,いわゆる時令意識の所産であった。今日現存する最初の民衆生活を記した歳時記としては,梁の宗懍(そうりん)の《荆楚歳時記》があり,隋代には歳時記の集大成ともいうべき杜台卿の《玉燭宝典》が作られた。唐代以後,都市や地方の生活,あるいは養生延命を説いた多種の歳時記が出現したが,これらは近年,台湾の芸文印書館から刊行された《歳時習俗研究資料彙編》(24種,30冊)や守屋美都雄著《中国古歳時記の研究――資料復元を中心として――》(帝国書院刊)などを見るとよい。…

※「《玉燭宝典》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」