《石蹴り遊び》(読み)いしけりあそび

世界大百科事典(旧版)内の《石蹴り遊び》の言及

【コルターサル】より

…代表的な作品は,ボルヘスの系譜につながる幻想的な短編から成る《遊戯の終り》(1956),《秘密の武器》(1959),《クロノピオとファーマの物語》(1962),《すべての火は火》(1966)。また,パリとブエノスアイレスを彷徨する2組の男女の生を多義的な読みの可能な文体で綴った《石蹴り遊び》(1963)や現代のラテン・アメリカの状況に怒りと苦悩を抱く男の内面をコラージュ形式で浮かび上がらせた《マヌエルの書》(1975)などの長編も高く評価されている。さらに《八十世界一日一周》(1966),《最終ラウンド》(1969)といったエッセー集には,映画,ジャズ,絵画その他にわたる彼の広範な教養をうかがうことができる。…

※「《石蹴り遊び》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」