《秘蔵宝鑰》(読み)ひぞうほうやく

世界大百科事典(旧版)内の《秘蔵宝鑰》の言及

【空海】より

…このころ,漢字辞書として日本最初の《篆隷万象名義(てんれいばんしようめいぎ)》30巻を撰述した。830年天長六宗書の一つである《十住心論》10巻,《秘蔵宝鑰(ほうやく)》3巻を著し,真言密教の思想体系を完成した。《弁顕密二教論》では顕教と密教を比較して,顕教では救われない人も密教では救われること,即身成仏の思想を表明しており,これを横の教判といい,《十住心論》の縦の教判に対する。…

【十住心論】より

…第十住心では〈実の如く自心を知る〉ことが説かれ,この心を悟っていく階梯を10の段階に分けて追求したために〈十住心〉の名があるが,あわせて各宗の教理の優劣浅深を判釈(はんじやく)している。《十住心論》を簡略化したものに《秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)》3巻がある。【和多 秀乗】。…

※「《秘蔵宝鑰》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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