《穴熊》(読み)あなぐま

世界大百科事典(旧版)内の《穴熊》の言及

【レオーノフ】より

…中学卒業後,赤軍に勤務し,1922年童話風の短編《ブルイガ》でデビューした。幻想的題材の短編やドストエフスキーの影響の強い中編《小人間の死》(1924)などを経,長編《穴熊》(1924)で文名を確立した。《穴熊》は,共産党支配に抗する農民反乱の中で敵味方に分かれる兄弟の運命を通して,都市と農村の宿命的対立という形でロシア革命をとらえた作品で,革命後の傑作である。…

【ロシア文学】より

…社会主義建設をテーマにしたものはセラフィモービチ《鉄の流れ》(1924),グラトコフ《セメント》(1925),新旧世代の相克をテーマにしたものはA.N.トルストイの1920年に書き始められ,41年に完成した長編三部作《苦悩の中を行く》,オレーシャ《羨望》(1927)などが代表作である。このほかピリニャーク(《裸の年》1922),レオーノフ(《穴熊》1924,《泥棒》1927),エレンブルグ(《トラストD.E.》1923),風刺文学の傑作としてゾシチェンコ(《シネブリューホフ物語》1922),ザミャーチン(《われら》英語版1924,ロシア語版1927),カターエフ(《浪費家》1926),イリフ・ペトロフ(《12の椅子》1928など)の名をあげておく必要がある。(3)第1次五ヵ年計画期(1928‐1932) 社会主義建設が本格的に開始され,1929年には農業集団化が行われて社会生活のあらゆる領域で深刻な変化が起こった。…

※「《穴熊》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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