《花の生涯》(読み)はなのしょうがい

世界大百科事典(旧版)内の《花の生涯》の言及

【井伊直弼】より

…この作では社会劇的な歴史劇として,幕府崩壊期に苦悩しつつ自己の政策を断行する宰相直弼が形象化された。以下,《井伊大老》(1953年10月,東京明治座,北条秀司作)や《花の生涯》(1958年10月,東京新橋演舞場,舟橋聖一原作・北条誠脚色)などがあり,側室静の方もしくは長野主膳の愛人たか女らとともに人間的な側面をも描出したが,51年のサンフランシスコ講和条約・日米安保条約調印の時代が作品の背後にあったことも見落とせない。【小池 章太郎】。…

※「《花の生涯》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」