《英国策論》(読み)えいこくさくろん

世界大百科事典(旧版)内の《英国策論》の言及

【サトー】より

…それから第1回の賜暇で帰国する69年2月(明治2年1月)までの経歴は,サトー自身の回想録《一外交官の見た明治維新A Diplomat in Japan》(1921)にくわしい。この時期のサトーについて特筆すべきことは,第1に,日本語を自在に駆使する外交官の先駆者となったこと,第2に,倒幕勢力との幅広い接触を通して,豊富な情報を入手し,イギリスの駐日公使,とくにパークスの対日政策の樹立を助けたこと,第3に,《英国策論》(元来無署名で,1866年に横浜の英字週刊紙《The Japan Times》に3回に分けて掲載)を通して,日本の政治体制は天皇を元首とする諸侯連合であり,将軍は諸侯連合の首席にすぎないことを主張し,幕府の権威失墜に手を貸したことであろう。70年に賜暇を終えて日本に帰ったサトーは,その後82年まで日本勤務をつづけた。…

※「《英国策論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android