《草枕》(読み)くさまくら

世界大百科事典(旧版)内の《草枕》の言及

【小天[温泉]】より

…明治初期に開かれ,大正~昭和にかけて4~5軒の温泉宿があったが,今は1軒だけとなった。夏目漱石の《草枕》はここを背景にしたもので,当時の建物は漱石館となっている。【岩本 政教】。…

【夏目漱石】より

…《吾輩は猫である》は予想外の反響を呼び,作家漱石の文名があがった。この年《倫敦塔(ロンドンとう)》《薤露行(かいろこう)》を《猫》と並行して書き,翌年には《坊っちゃん》《草枕》を発表し,せきを切ったような旺盛な創作意欲は,大学教師との両立を困難にした。そして漱石を慕って家に出入りする小宮豊隆,森田草平,鈴木三重吉ら教え子を中心とする弟子たちのために木曜日を面会日とした。…

【ミレー】より

…死の年に,ローヤル・アカデミーの会長に就任している。日本では初期の代表作《オフィーリア》が早くから知られ,夏目漱石の《草枕》も一部の着想を得ている。【湊 典子】。…

※「《草枕》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」