《赤いカリーナ》(読み)あかいかりーな

世界大百科事典(旧版)内の《赤いカリーナ》の言及

【シュクシーン】より

…4年間海軍に勤務したが,健康をそこねて52年退役し,故郷の代用教員から54年映画大学に入学した。俳優として頭角を現し,60年代半ばには短編作家,映画監督としても独自の世界を築いたが,国民的人気を決定的にした自作自演の映画《赤いカリーナ》(1973)を完成後,撮影先で急死した。その作品世界は,戦後に著しい農村人口の流出による地方の物質的・精神的喪失と社会全般の画一化現象を背後にもち,登場人物の多くはそうした世のたてまえや流れとは別個に自らを保持し実践する〈奇妙な〉庶民であって,ときに彼らは世の規律や形式にさからってまで自らにこだわり,内面の自立を主張する。…

※「《赤いカリーナ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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