《過去現在因果経》(読み)かこげんざいいんがきょう

世界大百科事典(旧版)内の《過去現在因果経》の言及

【絵因果経】より

…《過去現在因果経》に,その経意をあらわす絵を加えた絵巻をいう。《過去現在因果経》は,5世紀に求那跋陀羅(ぐなばつだら)によって漢訳された全4巻の仏伝経典で,釈迦の過去世(前世)の善行(本生譚すなわちジャータカ)と現世での事跡(仏伝)を記し,過去世に植えた善因は決して磨滅することなく果となって現在に及ぶことを説いている。…

【奈良時代美術】より

…本尊は1667年(寛文7)に焼失したが,光背は断片的ながら遺存する。これら変相図の大画面に対して《過去現在因果経》がある。釈迦の伝記〈仏伝〉を説いたもので,下段に経文,上段に対応する絵を,朱,丹,群青,雌黄,鉛白などの原色を用いて素朴に描き,絵巻形式の説話画として,のちの絵巻物への展開を示唆して注目される(絵因果経)。…

※「《過去現在因果経》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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