世界大百科事典(旧版)内の《雲陽誌》の言及
【出雲国】より
…出雲を代表する物産は木綿と鉄であったが,宝暦年間の《雲陽大数録》には,十六島(うつぷるい)海苔,真野梨,大庭(おおば)梨,艫島鰤(ぶり),松江鱸魚(すずき),松江蓴菜(じゆんさい),渡橋加儀茶,日御碕ワカメ,神西湖鯉鮒,吉田香茸,平田蕪(かぶ),八川草蕨,熊野茶,宍道湖鰻(うなぎ),中海雲丹(うに),岡本牛蒡(ごぼう),薦田芹(せり),野白(のしら)紙,一成蛤(はまぐり),片海海苔,関小鯛,大井芹,矢尾煙草などを記している。江戸期の地誌としては,藩儒の黒沢石斎による《懐橘談》(前編1653,後編1661)と,1717年(享保2)に藩主が命じて作らせた黒沢長顕と斎藤豊仙による《雲陽誌》がある。同書には出雲国10郡545ヵ町村の詳細が記してある。…
※「《雲陽誌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」