《髪梳き》(読み)かみすき

世界大百科事典(旧版)内の《髪梳き》の言及

【心中天の網島】より

…上巻の河庄の段の一部を取り入れた地歌としては,富岡検校作曲の繁太夫物《紙治》(《河庄》とも),中巻の時雨炬燵の段の一部を取り入れた宮薗節に,《情の二重帯》の《小春治兵衛炬燵の段》(略して《小春》とも),中巻と下巻の間に当たるものに,一中節《小春髪結》(略して《小春》とも)があって,心中を決意した小春に髪結のお綱が意見をする。地歌の繁太夫物化もされて《髪梳き》とも題する。下巻の名残の橋づくしをそのまま地歌化したものに,富岡検校作曲あるいは改曲の繁太夫物《橋づくし》があり,その道行のあとは一中節《天の網島》が受けている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」