えな(胞衣)(読み)えな

世界大百科事典(旧版)内のえな(胞衣)の言及

【後産】より

…〈のちざん〉ともいい,医学的には〈こうさん〉ともいう。胎児娩出後に胎児付属物である胎盤,臍帯(さいたい),卵膜が娩出されるが,この娩出されたもの,またはこの時期をいい,時期を指すときはとくに後産期placental stage,または分娩第3期ともいう。ふつう胎児が娩出されると,子宮は急速に縮小するが,まもなくさらに強い収縮(後産期陣痛)がおこって,胎盤が子宮内壁から剝離(はくり)し,次いで腟外へ排出される。…

【沖縄[県]】より


[通過儀礼]
 出産は裏座に〈地炉(じろ)〉を作って,その脇で行い,夏でも産後は火をたいて暖めていた。えな(胞衣)は火の神がまつってある台所裏手の雨だれの下に埋めたが,近所の婦人や子供たちに大声で笑ってもらい,生児が健康に育つよう祈った。命名までの間,子供の性の反対に男児は〈大女〉,女児は〈大男〉とよんだ。…

※「えな(胞衣)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android