世界大百科事典(旧版)内のななとこがねの言及
【鉄漿】より
…鉄漿親は,鉄漿子に対して鉄漿付け道具などを贈り,一方,鉄漿子は盆正月の義理を務めるなど,生涯にわたり親密な交際がなされた。なお初鉄漿の際に,近所の7軒の家々から鉄漿をもらい集める〈ななとこがね〉の慣習も一般的であった。以上のような鉄漿の慣習は,北海道のアイヌと奄美大島以南を除く日本の全域に及んだが,古川古松軒の《東遊雑記》にもうかがわれるように,まれにはこの慣習のない地域もあったようである。…
※「ななとこがね」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」