世界大百科事典(旧版)内のねござの言及
【敷物】より
…室の敷物の古い型が最近まで寝室に残っていた。他の室の床が板や簀の子になってからも,寝室だけは土間で,もみがらやわらしべを厚く積みあげ,その上に〈ねこだ〉〈ねござ〉〈ねごぶく〉〈にくぶく〉などと呼ぶむしろやござを敷いて,敷布は用いるが敷布団なしに寝る風が長く続いていた。東北から日本海に面した島根県下の村では,板の間の1坪ほどの寝室の敷居を7~8寸の高さにして,わらしべを敷きつめて寝床をつくり,その上に〈ねござ〉と敷布を敷く風がみられた。…
※「ねござ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」