アカデミア・プラトニカ(読み)あかでみあぷらとにか

世界大百科事典(旧版)内のアカデミア・プラトニカの言及

【アカデミー】より

…15世紀,ビザンティン帝国崩壊を機に古代ギリシアの手稿・資料が大量に流入した結果,イタリアにギリシア文学研究を基礎とする文芸復興が兆し,幾多の学芸組織誕生の口火を切ったのである。そのもっとも初期のものとして知られるアカデミア・プラトニカAccademia Platonicaはコジモ・デ・メディチが1438年に創始,孫のロレンツォが引き継いでフィレンツェの自邸を会員に開放,プラトンの《饗宴》を模した談論を奨励したという。新プラトン主義者フィチーノが同アカデミアの中心的存在。…

【人文主義】より

…とくに目を引くのは,プラトン学の発展で,そのため15世紀後半の人文主義はルネサンス新プラトン主義とも呼ばれるほどプラトンの影響を強く受けた。この中核がフィチーノを長とするプラトン・アカデミー(アカデミア・プラトニカ)で,メディチ家のバック・アップもあって,周囲に傑出した文化人を集めた。ポリツィアーノは古典研究を批判的文献学にまで高めた第一人者であり,ピコ・デラ・ミランドラは《人間の尊厳性》を著して,フィチーノの人間中心の思想を自由意志の哲学へと発展させて,人文主義の頂点を極めた。…

※「アカデミア・プラトニカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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