アッシュールナシルパル[2世](読み)あっしゅーるなしるぱる

世界大百科事典(旧版)内のアッシュールナシルパル[2世]の言及

【アッシリア美術】より

… 前1千年紀に入ると,歴代諸王が版図を逐次拡大し,美術も突如として華やかな様相を呈するようになる(後期アッシリア時代)。前9世紀の征服王アッシュールナシルパル2世Assurnasirpal II(在位,前883‐前859)は,カルフKalhu(現,ニムルド)に新都を造営し,大規模な北西宮殿を建設した。宮殿の主要な入口には,アラバスター製の人面獣身の守護像が置かれ,また玉座室を中心とする一画と中心の中庭とは,薄肉浮彫を施した多数のアラバスター製オルトスタトorthostat(画像石板)で飾られた。…

【メソポタミア】より

… 前10世紀中葉以後アッシリアは大発展を遂げた。アッシュールナシルパル2世はティグリス河畔にカルフ(現,ニムルド)を建設している。前8世紀後半のティグラトピレセル3世のとき,地中海からバビロニアに至るまでを領有する大帝国が成立した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」