アナクレオンテイア(読み)あなくれおんていあ

世界大百科事典(旧版)内のアナクレオンテイアの言及

【アナクレオン】より

…彼のメロスは独唱用のもので,また個人の感情を中心に据えたその内容からも,サッフォー,アルカイオスの系統に位置づけられる。彼の駆使した韻律は比較的単純なもので,また恋愛感情,酒などをテーマにしたものが多く,このために古代後期において多数の模倣詩がつくられ,〈アナクレオンテイア(アナクレオン風)〉という名の詩集が編まれるに至った。16世紀にこのアナクレオンテイアの印刷本が出版されて後,模倣詩集の方がひじょうな好評を博し続け,また詩人たちに影響も与えるといういささか奇妙な事態もおきた。…

※「アナクレオンテイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」