アヌ・ジッグラト(読み)あぬじっぐらと

世界大百科事典(旧版)内のアヌ・ジッグラトの言及

【ジッグラト】より

…メソポタミア文明に特有の象徴的な建造物であるので,その起源や性格については,資料不足に加えて,文明の性格をどのように把握するかにかかわる問題でもあるために,定説が生まれにくい状況である。ウル第3王朝のウルナンム王がウル,エリドゥ,ウルク,ニップールなどに建設したジッグラトは疑問の余地がないが,前5千年紀に属する基壇をもつウバイド文化の神殿にその起源を求め,前4千年紀のウルクの〈アヌ・ジッグラト〉などをさらに巨大化した基壇と認めて,ここから重層のジッグラトが成立したという見方が優勢である。しかし前5千年紀および前4千年紀の基壇は重層基壇ではないので,現状ではジッグラトの起源と存在を前3千年紀以降に限定する方が妥当であろう。…

※「アヌ・ジッグラト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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