アビニョンの橋(読み)あびにょんのはし

世界大百科事典(旧版)内のアビニョンの橋の言及

【橋】より

… ローマ帝国滅亡後,再び注目すべき橋がつくられるようになったのは12世紀に入ってからである。このころキリスト教の修道僧に指導された架橋奉仕団がヨーロッパ各地に石のアーチ橋を架けたが,その中で南フランス,アビニョンのサン・ベネゼ橋Pont Saint‐Bénezet(1185,通称アビニョンの橋)は今もその一部が残り,橋脚上の礼拝堂はその後の中世の橋の動向を示唆している。ローマ時代の石造アーチが半円形であったのに対し,このころには扁平な円弧アーチやサラセン文明の流れをくむ尖頭アーチも見られるようになった。…

※「アビニョンの橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」