アフタリオン,A.(読み)あふたりおん

世界大百科事典(旧版)内のアフタリオン,A.の言及

【懐妊期間】より

…投資の懐妊期間の意味で,資本財の生産着手からそれが完成して稼働しはじめるまでに経過する時間を指す。この語を初めて用いたのはケンブリッジ大学の経済学者A.C.ピグーとD.ロバートソンであったが,基本的概念の発案者はフランスのアフタリオンAlbert Aftalion(1874‐1956)である。アフタリオンは1913年,暖炉に点火してから部屋の温度が上がるまでには時間がかかるため,寒いからといって石炭をたきつづければ,やがて部屋は耐えられないほどに暑くなるという有名な比喩を用い,消費財需要の増加に合わせて投資が続く景気上昇期の後には,懐妊期間を経た資本設備が生産を開始するに至って,ブームの崩壊と景気後退が続くという景気理論を展開した。…

【加速度原理】より

… この関係に着目すれば,生産物需要増加の鈍化が投資需要の減少をもたらし,景気の停滞を生みだすことを説明することができる。これを明確な形で最初に論じたのは,アフタリオンAlbert Aftalion(1874‐1934。ブルガリア生れのフランスの経済学者。…

【為替理論】より

…為替理論(外国為替理論)の課題は,為替相場の決定とその変動のメカニズムを解明することである。自由変動為替相場制のもとでは,外国為替市場の需要と供給を均衡させるように為替相場が決定され,需要あるいは供給の状態が変化するとき,為替相場は変動する。外国為替(たとえばドル)に対する需要・供給について考えるとき,それらを一定期間あたりのフロー量として考えるか,一時点のストック量として考えるかを区別することが重要である。…

※「アフタリオン,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」