アミン,S.(読み)あみん

世界大百科事典(旧版)内のアミン,S.の言及

【経済学説史】より

…イギリスのM.ドッブやR.ミーク,アメリカのP.スウィージーといったすぐれたマルクス経済学者は例外的で,孤立的な点在にとどまっていた。しかしP.スラッファの《商品による商品の生産》(1960)に始まる新リカード学派の台頭による新古典派理論の威信の低下,南の諸国の急進的革命運動に理論的基礎を与えようとするA.G.フランクやS.アミンらの新従属学派(従属論)の登場,さらに社会思想や政治運動の内部に広がる欧米のマルクス・ルネサンスの波などを介して,1970年代以降欧米にマルクス経済学の再生運動が広がり,かなりの数のマルクス経済学者の層が形成され定着してきている。 その基礎理論における関心は,まず転化問題から価値論にむけられた。…

【国際経済学】より

…このような“歴史なき民族”の現代舞台へのめざましい登場とともに,この学派は単線的発展史観を修正し,世界経済の重層的展開史を重視する新従属論(R.プレビッシュの従属論と区別された意味をもつ)を生み出している。エジプトの経済学者アミンSamir Amin(1931‐ )がその中心を占める。さらに生産の国際化を注視する多国籍企業論も近年の課題である。…

【植民地】より

…しかしフランクは,流通面における統合から短絡的にラテン・アメリカ内部の資本主義化を結論づけてしまった。(3)周辺部資本主義構成体説 アミンSamir Aminは,このようなフランクの欠陥を克服し,低開発の形成過程を先資本制構成体から周辺部資本主義構成体への移行過程と規定した。この移行のメカニズムは,貨幣循環の形成,外国貿易,外国資本投資の三つからなる。…

※「アミン,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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