アランソン・レース(読み)あらんそんれーす

世界大百科事典(旧版)内のアランソン・レースの言及

【レース】より

… 当時フランスでは,イタリア製レースの人気に対抗して国内での生産が計画され,ルイ14世の宰相コルベールが,スダン(セダン)に王立レース製造所を創設し,やがて,ポアン・ド・スダン(セダン)point de Sedanと呼ぶフランス製レース(ポアン・ド・フランスpoint de France)が考案された。コルベールはさらに,アランソンにフランドルやベネチアからレース工を招き,専門デザイナーの下絵をもとにして工夫を重ね,1670年代にはヨーロッパ各地の羨望の的になるいわゆるアランソン・レースAlençon laceを作り上げた。このレースのデザインは,ロータス・パルメット,松かさ,カーネーション,アカンサス風の大きな葉などで,模様の輪郭には,糸,馬の毛,人の髪の毛などを芯にしてブランケット・ステッチでかがったコルドネcordonnet(細いひも)をつけて浮き上がらせ,つなぎには六角形の規則正しいメッシュを使ったみごとなレースである。…

※「アランソン・レース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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