イブン・バッサール(読み)いぶんばっさーる

世界大百科事典(旧版)内のイブン・バッサールの言及

【農書】より

…この記述様式はその後のアラブ農書に大きな影響を与え,カイロの著作家ワトワートWaṭwāṭ(1235‐1318)は《ナバテア人の農業書》にエジプトの実情を加味して《考察の喜び》を著した。西方のアンダルスでも,トレドのイブン・バッサールlbn Baṣṣāl(?‐1105)は,東方イスラム世界の農学を導入して《簡潔と弁明の書》を書き,同じころグラナダのティグナリーṬighnarīも《果樹園の美》と題する農書を著した。イブン・アルアッワームIbn al‐‘Awwām(12世紀半ばの人)の《農書》は最初にスペイン語訳された著作として名高いが,大半はイブン・ワフシーヤやイブン・バッサールの書の要約である。…

※「イブン・バッサール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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