世界大百科事典(旧版)内のイユンクス(車)の言及
【車】より
…天体や太陽とかかわるものは,現在でもヨーロッパ全般に残されている夏至の慣習で,かがり火をたいて火炎の輪をつくり,空中に投げたり,坂から転がしたりするが,これはJ.G.フレーザーによれば,浄化を意味するものである。 車の呪力的効果を引き出す道具としては,ギリシアの魔法の輪イユンクスが知られていたが,より積極的に霊的・呪力的な力を招くために回転させる円形または円筒形のものがフランスのブルターニュ地方にもみられる。東洋では最もよく知られているものに,北インドやチベットで使われている祈禱輪胴がある。…
※「イユンクス(車)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」