イリヤ,A.(読み)いりや

世界大百科事典(旧版)内のイリヤ,A.の言及

【アルゼンチン】より


[軍政期~民政移管]
 しかし,こうした工業偏重政策の実施により農牧業の不振,輸出の伸び悩みを招いたペロン政権は,有効な経済政策を提示できないまま55年のクーデタで失脚,その後は軍政と民政の交替があい次いだ。経済自由主義路線が導入された軍政期に対して,民政下ではナショナリズム路線が志向され,とくに急進党出身のイリヤ政権(1963‐66),ペロニスタ政権(1973‐76)下でその傾向が強まった。ペロニスタ政権は統治力の弱体化と経済政策の失敗から深刻な政情不安と経済問題を抱え,76年3月軍事クーデタで失脚,その後に登場した軍政は経済自由主義に転換した。…

※「イリヤ,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」