ウォラーステイン,I.(読み)うぉらーすていん

世界大百科事典(旧版)内のウォラーステイン,I.の言及

【近代世界システム論】より

…アメリカの社会学者ウォラーステインImmanuel Wallersteinらが1970年代半ば以降に唱えた歴史観。近代世界が経済的には単一の,グローバルな分業体制に覆われており,諸国の経済は,この世界システムの構成要素としてしか機能しえないとする。…

【経済発展】より

…だが,それにもかかわらず,第三世界の経済の現状を停滞や段階のおくれで説明しようとする俗流の単線型発展論は後を絶たない。 近年における経済発展論の新展開の一つは,従属学派やウォラーステインImmanuel Wallerstein(1930‐ )の〈近代世界システム〉論のような,低開発性を先進資本主義諸国との相互関係においてとらえ直そうとする理論の登場である。それは国民経済の枠をこえて,中心・周辺,あるいは中核・半辺境・辺境の相互関係を理論化し,世界的分業体制のもとでの収奪のなかに低開発を位置づけたのであった。…

※「ウォラーステイン,I.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」