エマニュエル,A.(読み)えまにゅえる

世界大百科事典(旧版)内のエマニュエル,A.の言及

【マルクス主義】より

…すでにいくつかの試みはある。 たとえばフランクAndré Gunder Frankは中枢国による衛星国の収奪として,また衛星国内部での中枢による周辺農村の収奪として世界資本主義の発展を解明しようとし(従属論),エマニュエルArghiri Emmanuelは新従属理論を打ち出して,中枢と周辺の貿易のなかに不等価交換を見いだし,そしてアミンSamir Aminは周辺資本主義の経済構造そのもののなかに中心資本主義への隷属と低開発を余儀なくする要因を見いだす。いずれもマルクス主義を武器としながら,世界資本主義の構造分析のなかに解決の鍵を求めていくのだが,しかしアジア的生産様式,古典古代の奴隷制生産様式,封建的中世の生産様式,近代ブルジョア的生産様式からさらに社会主義へと展開する社会構成の発展段階説はここでは否認され,またこれらの発展理論に基づく革命理論,たとえば二段階革命ないしブルジョア民主主義革命なども意味を失うことになるのである。…

※「エマニュエル,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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