オムニ・マックス(読み)おむにまっくす

世界大百科事典(旧版)内のオムニ・マックスの言及

【映画】より

…彼は自伝の中で〈このアイディアをもったのは1896年,万国博が近づくにつれて,私はこの遠大な事業実現のため,具体的に仕事を推進させようと考えた〉と書いていることからも,発明家たちがいかに彼らのテクノロジーの夢を万国博にかけたかが察せられる。1967年のカナダのモントリオール万国博でも,マルチ(多重)スクリーンや,映画のスクリーンと舞台の上の生身の俳優の演技とを自由に交替させ融合させるラテーナ・マジカなどとともに,観客を完全に取り巻くパノラマ式円筒形スクリーンが呼物になったが,この〈現代〉の科学の粋を集めた装置も,その後の万国博で話題を呼んだ全天周映画オムニ・マックスなども,本質的にはグリモアン・サンソンのシネオラマと同じ夢のまわりを巡っている。しかし,シネオラマもオムニ・マックスもラテーナ・マジカも,結局は1回性のイベントとして映画の進歩には直接寄与できぬままに終わっているのが実情である。…

※「オムニ・マックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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