カタル性炎(読み)かたるせいえん

世界大百科事典(旧版)内のカタル性炎の言及

【炎症】より

湿疹(2)繊維素性炎fibrinous inflammation 滲出物としてフィブリンfibrinの析出を伴うもので,リウマチや尿毒症のときなどにみられる心外膜炎などで,治癒してもしばしば繊維性の癒着を生ずる。(3)カタル性炎catarrhal inflammation 普通の風邪のときに鼻汁がたくさん出るような状態をカタルといい,多量の粘液の分泌を伴う炎症。(4)化膿性炎purulent(suppurative) inflammation 急性の炎症で,多量の好中球の滲出を伴い,たとえばできもののようにうみを生ずる炎症。…

【カタル】より

…粘液を分泌する粘膜細胞に炎症が起き,その結果多量の粘液分泌を起こす状態をいい,このような炎症をカタル性炎catarrhal inflammationという。ギリシア語のkatarroos(下へ流れる)からきた言葉である。…

※「カタル性炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」