カルピ,H.da(読み)かるぴ

世界大百科事典(旧版)内のカルピ,H.daの言及

【キアロスクーロ】より

…色刷木版画の一種で,単色の濃淡またはそれに近い数色の濃淡を2枚以上(4~6枚が多い)の版を用いて明暗効果をだすもの。ドイツでは1507‐10年にクラーナハ,ブルクマイアによってつくられ,それと別個にイタリアではウーゴ・ダ・カルピUgo da Carpi(1450ころ‐1527ころ)がベネチアで1516年に特許を申請している。ドイツ系のものは完成した図の版に明暗だけの版を加えたものが多く,これもカマイユと呼んだ。…

【版画】より

…18世紀末にイギリス人のビウィックが木口木版挿絵に成功し,銅版画と同じような精巧な描写が可能になり,小型の木片を組み合わせることによって大きさも自由に調節して新聞,雑誌や書物などの挿絵にも用いられた。なお色刷版画は16世紀初めにドイツやアルザス地方で4枚から7枚ほどの版木(板目)によって陰影法を表現するカマイユまたはキアロスクーロと呼ばれる木版画がつくられ,ベネチアのカルピHugo da Carpi(1450か80‐1520)らの名が知られている。17世紀初めまでフランドルでも行われたこれらの技法は壁紙印刷などに伝えられていく。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」