カンツォーネ・ナポレターナ(読み)かんつぉーねなぽれたーな

世界大百科事典(旧版)内のカンツォーネ・ナポレターナの言及

【カンツォーネ】より

…【戸口 幸策】 イタリアの民衆歌謡を指して使われる場合,範囲はかなり広く,クラシック歌曲は含まれないが,民謡から流行歌まで含むと考えられる。《サンタ・ルチア》《オ・ソレ・ミオ》などよく知られた民謡も,カンツォーネ・ナポレターナ(ナポリの歌)であり,ナポリにあるピエディグロッタ教会で毎年9月7日に行われる祭りの日に市民たちが自作の歌を奉納する慣習があったことから,数多くのナポリの歌が生まれた。そうした伝統は,1951年から始まった,北イタリアの観光の町サン・レモでの歌謡祭に形を変えて受けつがれ,58年の第8回歌謡祭で優勝した《ボラーレ》が世界的にヒットしたことから,新しいカンツォーネが世界で親しまれるようになった。…

※「カンツォーネ・ナポレターナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」