世界大百科事典(旧版)内のカントリー・スタイルの言及
【カントリー・ハウス】より
…地方の町家や民家で日常使われたパネルバック・チェアやラダーバック・チェア,ろくろ加工による挽物(ひきもの)部材から構成されたイギリスのウィンザー・チェア,甲板の左右に垂れ板をつけたゲートレッグ・テーブル(エクステンション・テーブル)などは実用的な機能を備え,簡素でいなかの生活様式にふさわしい。〈カントリー〉という言葉には〈いなか〉〈地方〉という意味のほかに,〈素朴〉〈野暮〉といった意味があり,上記のようないなかの自然環境と古い生活様式のなかで生まれた住宅・家具・調度などに共通して見られる様式を総称してカントリー・スタイルと呼ぶ。16世紀に生まれたこの様式は,17世紀にはしだいに地方的特色が生まれ,18世紀が最盛期であった。…
※「カントリー・スタイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」