ガ・オー(読み)がおー

世界大百科事典(旧版)内のガ・オーの言及

【風】より

…アブナーキ族の神話によれば,風は巨大な怪鳥の翼によって起こされるが,あるとき英雄のグルスカベがこの鳥と戦ってその翼を折ったので,傷が癒えても翼は前よりずっと小さくなり,風の勢いもずっと穏やかになった。セネカ族の信仰によれば,風をつかさどるのはガ・オーという名の人間に好意的な善霊で,その住居の入口にはクマの形をした北風ヤ・オ・ガー,ピューマの形をした西風ダジョジ,ヘラジカの形をした東風オヤンドネ,子ジカの形をした南風ネ・ア・ゴが閉じこめられており,これらの風たちを支配することによって,ガ・オーは季節の変化もつかさどることになっている。【吉田 敦彦】
【民俗】
 日本は世界有数の季節風帯に位置し,地形が複雑で長い海岸線に沿う舟運は季節風を巧みに利用してきた。…

※「ガ・オー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」