クインタ・エッセンティア(読み)くいんたえっせんてぃあ

世界大百科事典(旧版)内のクインタ・エッセンティアの言及

【錬金術】より

R.ベーコン,アルベルトゥス・マグヌス,トマス・アクイナスなど当時のキリスト教会の最も偉大な聖職者たちの心も,錬金術思想に強くとらえられた。これまでは排斥されていたアリストテレス哲学が,神的な自然の光を理解させるものとしてキリスト教世界に受容され,その第五元素の考え方は,天界のものが地上に深く及んでいるという錬金術特有の発想とあいまって,クインタ・エッセンティアquinta essentia(〈第5のエッセンス〉の意。英語ではquintessence),つまり,ものの〈精髄〉として重要視された。…

※「クインタ・エッセンティア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」