ドイツ文法(読み)どいつぶんぽう

世界大百科事典(旧版)内のドイツ文法の言及

【ドイツ語】より

…ルターは1522年以降も数回にわたって新・旧約聖書の改訂版を出すが,ルターのドイツ語は,とくに語の形態と正書法においてはいまだ規範をもたず,確固としたものではなかった。そこで16世紀以来多くの文法家たちがドイツ語の規範化に努めるが,その中でもとくに,17世紀中ごろ,ショッテルGeorg Schottelは一連のドイツ文法に関する著作において,それ以前には見られないほどに,ドイツ文法の体系化・規範化を行い,ここにドイツ語は初めて確固とした規範をもつことになった。彼は,ルターのドイツ語の基礎となるマイセン方言の優位を認めはしたが,一方で東南部ドイツ語をも考慮に入れ,ある特定の地域・方言に限定されない抽象物としての標準ドイツ語hochdeutschというものを主張したが,その考えはのちの時代に受け継がれることになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」