ドミトリク,E.(読み)どみとりく

世界大百科事典(旧版)内のドミトリク,E.の言及

【嘆きの天使】より

…しかしドイツでは,33年,ゲッベルスがドイツ人の品性を辱めた〈退廃芸術〉として公開禁止処分にした。同じ題材がハリウッドで59年に,エドワード・ドミトリク監督,クルト・ユルゲンスとマイ・ブリット主演でリメークされている。【柏倉 昌美】。…

【ハリウッド・テン】より

…1947年にアメリカの下院非米活動委員会の聴聞会に証人として喚問されて証言を拒否し,〈議会侮辱〉の罪で起訴されて映画界から追放され,50年に最高裁判所で有罪が確定して連邦刑務所へ送られた10人のハリウッドの映画人をいう。その10人とはハーバート・ビーバーマン(製作者,監督),エドワード・ドミトリク(監督),エイドリアン・スコット(製作者,脚本家),アルバ・ベッシー(脚本家),レスター・コール(脚本家),リング・ラードナー・ジュニア(脚本家),ジョン・ハワード・ロースン(脚本家),アルバート・マルツ(脚本家),サミュエル・オルニッツ(脚本家),ドルトン・トランボ(脚本家)。
[1947年の聴聞会]
 非米活動委員会(そのなかにはのちの大統領ニクソンも加わっていたことはよく知られている)は,1940年と45年に〈映画産業への共産主義の浸透〉を非公開の聴聞会で調査したことがあるが,47年2月に新委員長になったニュージャージー選出の共和党議員J.パーネル・トーマスは,小委員会を発足させてハリウッドで非公開の聴聞会を開き,〈友好的〉な12人の証人からハリウッドは共産主義の温床であるという証言を引きだし,9月には数十人のハリウッドの映画人に喚問状を送りとどけた。…

※「ドミトリク,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」