ド・ハース,W.J.(読み)どはーす

世界大百科事典(旧版)内のド・ハース,W.J.の言及

【アインシュタイン=ド・ハース効果】より

…磁性体が磁化したことによりその試料に力学的回転運動が生ずる現象。1915年,A.アインシュタインとド・ハースWander Johannes de Haas(1878‐1960)によって発見された。磁性体の棒をつり下げ,これにコイルを巻いて電流を通じて磁化⊿Mを生ぜしめれば,磁気の担い手のもつ角運動量には, ⊿M=γ⊿Jmagで与えられる変化⊿Jmagが生ずる(γは磁気角運動量比)。…

【ド・ハース=ファン・アルフェン効果】より

…導体の磁化の強さが磁場強度の逆数を変数として一定周期をもつように変化する現象。1930年にド・ハースW.J.de Haasとファン・アルフェンP.M.van Alphenが,液体水素を排気して得た14Kの温度において,ビスマスの磁化率が磁場の大きさにつれて振動的に変化することを見いだしたのが最初である。この現象は金属や縮退半導体の伝導電子が,磁場で量子化されて周回軌道を回る準位(ランダウ準位)を作るとき,磁場強度の変化に応じて,ランダウ準位が次々にフェルミ準位を切っていくことに対応して生ずる磁化の変動として理解されている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」