世界大百科事典(旧版)内のハータム・カーリーの言及
【イスラム美術】より
…一方イランでは,彫りの深い細工が行われ,イル・ハーン国(1258‐1353),ティムール朝(1370‐1507)時代に優れた作品が作られた。また,〈ハータム・カーリー〉と呼ばれる精緻な寄木細工が,特に近世以降に盛んになった。木工の技法としては,しっくい,宝玉細工にも共通する斜め彫があり,8世紀ころから流行したが,その作例の一つとして,シンメトリカルに配置されたパルメットの一部が,鳥の頭部に変形したデザインのパネル(9世紀,エジプト)を挙げることができる。…
※「ハータム・カーリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」