バーカー,R.(読み)ばーかー

世界大百科事典(旧版)内のバーカー,R.の言及

【イギリス映画】より

…イギリスには,映画の前史を形成したもっとも重要な人々が存在した。18世紀後半に〈パノラマ〉を考案したR.バーカー,19世紀前半に〈ファラデーの車輪〉と呼ばれる装置を発案したM.ファラデー,〈ソーマトロープ〉を考案したフィットンとパリス,〈ゾーエトロープ〉を考案したW.G.ホーナー,19世紀後半には初めて〈連続写真〉の撮影を行ったE.マイブリッジ,映画用カメラを初めて作ったW.フリーズ・グリーン等々。次いで1896年3月に《ドーバーの荒海》と題した自作のフィルムのイギリスでは初めての興行上映を行ったR.W.ポール,1900年前後にいち早くクローズアップやカット・バックといった映画的手法や,ロケーション撮影や書割を背景に用いたセット撮影を駆使して世界最初の〈モンタージュ〉を試みたG.A.スミスをはじめ,J.ウィリアムソン,C.アーバン,C.ヘプワースら,映画史家G.サドゥールによって〈ブライトン派〉と名づけられた映画のパイオニアたちが輩出した。…

【パノラマ】より

…なお,このような〈見ることの過剰〉が享楽に向かわず,いわば〈視覚の専制〉を生むに至ったのがJ.ベンサム考案になる監視方式パノプティコンにほかならない。 近代的パノラマの発明者はダンチヒ(現,グダンスク)出身の建築画家ブライジヒJ.A.Breysig(1766‐1831),ならびにエジンバラ出身の画家バーカーR.Barker(1739‐1806)であるとされる。後者は1788年にエジンバラにおいて同市の風景を再現公開するとともに,パテントを取得して94年にはロンドンで興行を打ち,年に2回ずつ絵柄を変えたという。…

※「バーカー,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」