パイシー,A.(読み)ぱいしー

世界大百科事典(旧版)内のパイシー,A.の言及

【ブルガリア】より

… しかし,17世紀に入ってオスマンの支配機構が変質し,イルティザーム制と呼ばれる徴税請負制度が導入され,西欧の産業革命や国際貿易の進展に呼応して綿花や小麦,タバコなどの商品作物の生産を目的とするチフトリキ制と呼ばれる私的大土地所有制が成立すると,農民は収奪にさらされ,義賊ハイドゥティ(ハイドゥク)の抵抗運動が活発になった。
[民族復興と独立運動]
 それとともに,ブルガリア人もこれらの制度によって手工業や商業に携わって徐々に力を蓄えてくると民族的自覚が徐々に高まり,1762年,修道士パイシーは《スラブ・ブルガリア史》を著して民族覚醒の口火を切った。独立運動は,政治的支配者のトルコ人と,トルコ人官僚と結びついて通商や教会を支配していたギリシア人に対する,両面で行われた。…

※「パイシー,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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