パークス,G.(読み)ぱーくす

世界大百科事典(旧版)内のパークス,G.の言及

【アメリカ映画】より

…以降のアメリカ映画は,当然ながら,かつてのハリウッド映画一色の時代から大きく変貌する。ウッディ・アレンの《マンハッタン》(1979)のような〈ニューヨークのアメリカ映画〉もあれば,〈黒人監督第1号〉のゴードン・パークスの〈黒いジャガー〉シリーズ(1971)のような〈黒人のアメリカ映画〉(〈ブラック・シネマ〉)もある。またフランシス・コッポラの《ゴッドファーザー》(1971)やマーティン・スコセッシの《ミーン・ストリート》(1973)のような〈エスニック(移民としてアメリカに渡ってきた民族の子孫たち)の映画〉もあれば,それに対してマイケル・チミノの《天国の門》(1979)のような〈WASP(ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント)の映画〉もあるといったように,〈少数派〉や〈少数民族〉のための映画が群立してきている。…

【ブラック・シネマ】より

…映画が多様化する傾向のなかで,ハリウッドは黒人による黒人のための映画を製作しはじめる。ハリウッドの初めての黒人監督として《知恵の木》(1970)でデビューしたゴードン・パークスGordon Parks(1925‐ )が,ハーレムを舞台に活躍する黒人の私立探偵を描いた《黒いジャガー》シリーズ(1971‐72),ゴードン・パークス・ジュニア(1948‐ )監督の《スーパー・フライ》(1972)などの成功によって,〈ブラックスプロイテーションblaxploitation〉とよばれる黒人向けの映画の製作と興行は発展し,70年代のアメリカ映画の一つの特色とすらなった。しかしそれがハリウッド映画である限り,黒人の魂をもたない〈ミュラトウ(混血黒人)の映画〉にすぎないことを黒人作家ジェームズ・ボールドウィンはその自伝的映画論《悪魔が映画をつくった》(1976)のなかで分析している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」