世界大百科事典(旧版)内の偶力のモーメントの言及
【偶力】より
…偶力は重心の運動には影響を与えず,物体が剛体の場合には回転運動だけを変化させる。力の大きさをF,作用線間の距離をdとすると,剛体に対する偶力の働きはFdの大きさと2力を含む面の方向だけで決まるので,大きさがN=Fd,2力の作用線を含む面に垂直でかつその偶力で右ねじの進む向きを方向とするベクトルNで表し,これを偶力のモーメントという。剛体では,Nが等しい偶力であればFやdの大きさや作用点の位置にかかわりなくその働きは同じである。…
※「偶力のモーメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」