世界大百科事典(旧版)内の冬牲の言及
【鄧茂七の乱】より
…当時,貨幣銀経済の浸透する中で,租税は銀納化されつつあり,木綿,甘藷,甘蔗などの商品作物生産が漸増しつつあった。不在地主による大土地所有も進み,佃戸(小作人)は高額地代を支払うほか,冬牲という副租(鶏や鴨などの貢物)を納め,また高利貸的収奪に甘んじ,そのうえ元来地主が支払うべき租税・徭役の一部までを肩代りさせられつつあった。かかる封建的重圧に耐えきれず,流民となる者が多かった。…
※「冬牲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」