吟味詰り之口書(読み)ぎんみつまりのくちがき

世界大百科事典(旧版)内の吟味詰り之口書の言及

【吟味筋】より

…口書ができると奉行は法廷に出座し,事件(一件)の関係者一同を集め,役人が口書を読み聞かせて(口書読聞(くちがきよみきけ))押印させ,あるいはすでに押印させた口書を確認させた(口書口合(くちがきくちあわせ))。この手続を経た口書を〈吟味詰り之口書(ぎんみつまりのくちがき)〉といい,これによって刑罰を決定した。自白を得るために拷問が許され,一定の法的規制のもとで牢屋で行われた。…

【裁判】より

…自白が最終的に調書に整えられると関係者一同を法廷に集め,奉行臨席のもと吏員がこれを読み上げて本人に押印または爪印(つめいん)を求めた。これを口書読聞(くちがきよみきけ)といい,得られた調書を〈吟味詰り之口書〉と呼ぶ。これによって犯罪事実は確定され,直接口頭の審理は終了し,以後はこの調書をもとに書面審理で刑罰を決定した。…

※「吟味詰り之口書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」