吾妻鏡体(読み)あづまかがみたい

世界大百科事典(旧版)内の吾妻鏡体の言及

【吾妻鏡】より

…日記体をとるが,種々の史料を収集して,後に編纂した書物である。その編纂の仕方は,収集した史料を年月日順に貼り継ぎ,これに編纂者が筆を加えるという,伝統的な編修方法によっているため(これを抄録,切貼り細工と呼ぶ),同時代のいろいろな文体が収録される結果となり,このため鎌倉時代前後の和風変体漢文を指して,吾妻鏡体と呼ぶ。記事は,戦乱以外は将軍の居所(多くは鎌倉)を中心にし,他所でのできごとは,伝令によって聞くという形をとる。…

※「吾妻鏡体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」