唐摹本(読み)とうもほん

世界大百科事典(旧版)内の唐摹本の言及

【双鉤塡墨】より

…さらにその輪郭線内に原本の濃淡どおりに墨または朱を塗り入れることを塡墨または廓塡という。これらは印刷術や写真術が発達する以前の法書複製法で,最も唐代に盛行し,唐摹本(とうもほん)というのはこれを指す。太宗(李世民)が《蘭亭序》の真本を入手してこの方法で複写させ,諸王や重臣に与えたことや,則天武后の作らせた《万歳通天真帖》などはこの例として有名である。…

※「唐摹本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」