世界大百科事典(旧版)内の大野寺(大阪)の言及
【和泉国】より
…大鳥郡には中臣氏と同祖伝承をもつ大鳥連(むらじ)・殿来連・蜂田連,土師四腹の一つ毛受(もず)腹の土師連や同祖の石津連,渡来氏族の古志連・蜂田薬師らがおり,和泉郡には伝統的豪族である茅渟県主や和気公のほか,物部氏と同祖伝承をもつ韓国(からくに)連・曾禰連・安幕(あまか)首ら,紀氏と同祖で飛鳥時代に法隆寺式伽藍の禅寂寺を氏寺として建立した坂本臣などがおり,日根郡には渡来氏族系統の日根造,上村主,近義(こぎ)首らの存在が目だっている。行基は大鳥郡内の家原で生まれ,鶴田池などの池の造営や土塔で有名な大野寺の建立などを行っている。738年の《和泉監正税帳》が正倉院文書に遺存しており,当時の地方財政の状況や正倉の実態・配置などを知るうえで貴重である。…
※「大野寺(大阪)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」