安楽寺(福岡)(読み)あんらくじ

世界大百科事典(旧版)内の安楽寺(福岡)の言及

【九州探題】より

…ただこれら九州探題は,いずれも外来系権力のため,管内において料所などは少で,経済的基盤が脆弱であった。それを補うべく,例えば一色範氏は盛んに闕所地処分を行ったが,本主勢力の存在によって遵行困難であり,今川了俊は寺社領に広く半済(はんぜい)を施行して給人に預け置き,とくに大宰府安楽寺天満宮を強固に掌握した。
[今川了俊の施策]
 動乱期の九州探題としては一色範氏,足利直冬,今川了俊の3者が代表といえるが,彼らの発給文書の様式はおのおの特徴をもち類型化できる。…

【太宰府天満宮】より

…これが天満宮の起源と伝えられている。その後ほどなく,御墓寺すなわち安楽寺も創建され,以後同寺は,明治初年の神仏分離令発布に至るまで天満宮と同体であった。同寺初代別当は道真の孫平忠であり,その後別当は代々菅原氏の子孫から選ばれた。…

【筑後国】より

…当国の御家人としては草野氏,大城(おおき)氏,上妻(かみづま)氏,荒木氏,横溝氏,安芸氏(三池氏),酒見氏,西牟田氏などがいた。荘園としては青木荘,岩田荘,田島荘,飯得(いいえ)荘,水田荘,長田(ながた)荘,草野荘,吉田荘,船越荘などの安楽寺領荘園が多く,小家(おえ)荘,小河荘などの宇佐宮領,大石荘,山北荘などの観世音寺領,隈上(くまがみ)荘,上妻荘,原田荘などの弥勒寺領といった地方寺社領荘園も多く存在した。このほか,三潴(みづま)荘(宝荘厳院領),三池荘(近衛家領),三原荘(石清水八幡宮領),竹野荘(西大寺領),山門荘(九条家領),高良荘(長講堂領)などの中央権門領もあった。…

※「安楽寺(福岡)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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