世界大百科事典(旧版)内の富山北部工業地域の言及
【富山[県]】より
…第1次大戦を契機として出発した近代工業は,豊富・低廉な電力と工業用水,伏木(ふしき)港や富山港の港湾施設,豊富な労働力,工業用地などに恵まれたため,冬季の積雪や首都圏,中京圏,近畿圏からほぼ等距離にあって大消費地から遠いという不利な条件を克服して発展した。近代工業のうち,鉄鋼(合金鉄),化学,機械,紙・パルプなどの重化学工業部門は,伏木・富山両港の背後地に展開して高岡北部工業地域および富山北部工業地域を形成し,繊維工業を中心とする軽工業部門は小矢部市,砺波市などに立地して内陸工業地域を形成していった。さらに新湊市の放生津(ほうじようづ)潟を利用した掘込み式人工港湾で日本海側有数の規模を誇る富山新港が完成(1968)し,既存の伏木港,富山港(旧,東岩瀬港)と合わせ伏木富山港として重要港湾に指定された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」